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石の下にも5年かも
慢性疲労症候群と診断されてから、いろいろな方面に関心が広がりました。石の下に閉じ込められている方々が大勢いらっしゃるのだと思います。病名にこだわらず、思うことを記していきたいと思います。
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23年前の本
インターネットで情報収集できる人なら、
すでにほとんど周知のことだと思いますが、
チェルノブイリの大事故があった1986年から1~2年後、
日本にも、いま、ホットスポットと呼ばれているような、
遠距離への放射性物質降下があったそうです。
ヨーロッパのいくつかの国、そして日本、
アメリカのカリフォルニアとアラスカにもあったそうです。

私自身が覚えているのは、輸入食品が危険だと言われていたこと、
当時は盛んに行われていた原爆実験、水爆実験の影響が、
ようやく懸念されるようになったことくらいです。
個人的に、子どもがいなかったことと、
当時、初めて愛猫の死に次々と遭い、
自分を含む人間への不信感と怒りでいっぱいで、
人間のことを考える余裕がまったくありませんでした。

その子たちは、なんと駅の地下道のゴミ箱の底に、
スーパーのポリ袋に入れて捨てられていたのです。
しかも、生まれて間もなくの小ささで、
母乳免疫も奪われていたことが明らかでした。
それでも、目を開き、自分で箱から這い出るようになり、
楽しげにやんちゃに飛び跳ねるようになった頃……次々に病に倒れました。

わが家では動物を「飼う」という感覚が苦手で、
外に出せないので自由を奪うことになり、去勢や避妊もすることになるので、
出会いがなければ、動物たちとの縁もなかったかもしれません。

出会ってしまって、そのままでは生命が危ういという場合に限り、
家族になってもらって、無限にはほど遠いけれど、
できる限りの愛情を注いでともに暮らすということにしていました。
結果的には「強制収容所の看守」にも等しいという罪悪感もありましたが、
突然、親と引き離された心細い思いだけで死なせたくなかった……
それでよかったのかどうかは、時が経てば経つほど判らなくなっています。

ともあれ、当時は現在よりもはるかに人間の福祉が充実していて、
面倒な手続きや線引きなどなく、さりげなく補助するシステムもあり、
これからも人間にとっては、状況がよくなるばかりのように思えたのです。
もちろん、多くの人の努力と想像力、陳情や闘争の積み重ねが、
ほんとうに少しずつ実を結んでいった結果です。
日本では「人権」と「主権在民」が実現するかに私には見えていました。

ところが、私の中では
「どうして人間だけが特別なの? 命の価値は動物だって同じなのに…」
という思いが、爆発しそうに大きくふくらんでいました。

けれども、チェルノブイリの事故があった後、
小さな子を育てているお母さんには、
その「人権」が幻想にすぎなかったことが痛いほどに判ったんですね。
泣きながら母乳を与え、愛しい子に毒を盛るような引き裂かれる思いで、
毎日の食事をつくっていた人が、少なからずいたことを知りました。
今年の3月以降、同じ思いを抱いている人がどれほど多いことか……
想像するだけで胸が痛みます。

当時の報道は、あくまでも「共産圏ソ連だから起こった対岸の火事」扱いでしたし、
「日本の高度技術では、こんな事故は起こり得ない」と強調されていました。
でも、そんな報道に騙されなかった人もたくさんいたんです。

誰かの責任を追及するでもなく、憎むでもなく、
悪いのは自分自身だったのではないか、と自問した人々、
責任追及やなすり合い以前に、前を向いて未来を考えた人々がいました。

私が何度かご紹介した生命科学者、柳澤桂子さんもそのお一人でした。
そして、福岡県でふたりのお子さんを育てていらした甘蔗珠恵子さんは、
勉強に勉強を重ね、知人に長い手紙を書かれたそうです。
そのお手紙が本として出版されていました。

1988年、地湧社という出版社から、おふたりの本が刊行されています。

『放射能はなぜこわい 生命科学者の視点から』柳澤桂子著
(2007年に『いのちと放射能』と改題されてちくま文庫からも刊行されています。
こちらには「文庫版への長いあとがき」が加筆されています)

『まだ、まにあうのなら─私の書いたいちばん長い手紙』甘蔗珠恵子著(2006年に増補新版)

どちらも、優しく美しい日本語で綴られています。
そして今現在、多くの人が抱えている未知の巨大なもやもやした不安を、
大きさが解る実体、自分で判断できる「知識」にしてくれると思います。

今もまた未来を考えなければいけないときですが、
その未来は「復興」ではないと思っています。
新しい環境は、実はそれほど新しくもないはずです。
私は、元に戻してはいけないと思うんです。
復興して、覆いをかけて見えなくして、忘れてしまわないように、
若い若い人たちが、絶望して沈黙してしまわないように、
新しい環境への適応を、身をもって伝えていきたいと思います。

多くの動物や植物たちが、人間よりも早く襲われ苦しんで、
それでも子孫に生きる術を伝えてきたように。
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テーマ:心、意識、魂、生命、人間の可能性 - ジャンル:心と身体



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